レオナルド・ディカプリオの2年間にわたる旅を記録した「地球が壊れる前に」という映画がYouTubeで11月8日まで無料公開されています。すでにご覧になられた方もいらっしゃると思います。
グリーンランドの氷が溶け出すと、その氷の中に閉じ込められていたメタンガスがでてくることになり、さらに環境の悪化につながる。地球環境の悪化はもはや手遅れ。とも言われています。
以前放映されたNHKスペシャル「MEGA CRISIS」では、せまりくる巨大危機に対して、人間がどう行動していけばいいのか。
そんな段階の話がされていました。
温暖化もそうですが、もう一つ深刻なことがあります。
「光害」
聞いたことがあるでしょうか。
ここからは、彗星捜索家 木内鶴彦 さんのお話から抜粋します。
原子力発電所ができてから、地球の夜は明るくなりました。大都市ではその街の地形がわかるほどくっきりと浮かび上がっています。
原子力発電所は、核分裂での熱エネルギーを使用するため、一度稼働してしまえば止める事は出来ません。そんな理由で電力消費に対して、拍車をかけ、24時間煌々と電気を使用する夜の街がいたるところに出現してしまいました。
夜の空が明るくなるとどういうことが起こるのか。
植物が夜休めない状態になるといいます。本来であれば、夜は漆黒の夜ともいわれるほど、明かりはなかった時代がほとんどだったのです。それが、ここ数百年の間にこれほど明るい夜ができてしまいました。
長い年月植物が夜休めない状態にあると、ストレスがたまってきます。植物学者によると、このままの状態だと、あるとき一斉に植物が枯れる事があるといいます。
植物は、二酸化炭素を酸素に変えてくれます。今、現在の産業構造では、二酸化炭素を出し続けているのが現状です。その植物がストレスで一斉に枯れてしまったら?
また、ブラジルや南米では、森林伐採をして、燃料となるとうもろこし畑などに変えていっています。経済的利潤追求の為に。
森を切り崩していくと二酸化炭素が増え続けていくのです。この二酸化炭素が増え続けるとどうなるか。
二酸化炭素は酸素よりも重いので空気の下のほうにたまります。明け方あたり、大気が安定した低い所に人間がいるとどうなるでしょうか?
呼吸困難で急死。
ほんの数秒なのだそうです。
地球はプラネットと言います。”PLANET=Plant net” 植物のネットワークでつくられた惑星であるということです。
植物がなくなると必然的に私達人類も生きては行けません。
地球の環境の悪化はもう止める事ができないということですが、それでもまだ唯一できることがあるそうです。
夜の明かりを消して、植物の再生機能を回復させること。
夜は、消灯するという生活を行えば、まだ希望はあるといいます。
あなたの暮らす街の夜空は、どの段階でしょうか?
Light Pollution:The Overuse & Misuse of Artificial Light at Night, James Madison University
「たとえ明日、世界が滅亡しようとも今日私はリンゴの木を植える。」
Even if I knew that tomorrow the world would go to pieces, I would still plant my apple tree.
ルター( ドイツの宗教改革者)